「乾坤一擲」

乾坤一擲

 

 大飯原発の再稼働阻止、普天間基地へのオスプレイ配備阻止にむけて労働者人民は警察権力やガードマンと体を張り、実力での攻防を闘った。大飯原発ゲート前は再稼働に反対する労働者人民によって占拠された。普天間基地のすべてのゲートは労働者人民によって封鎖―占拠された。この地平は普天間基地の解体にむけた展望を切り拓いた。▼これらの闘いのさきがけとして全労交が結成直後の第一波の闘争として闘った大飯原発ゲートへの実力進撃デモと沖縄・首里日雇労働組合が闘ってきた普天間基地への実力進撃デモの位置は大きい。戦闘的労働組合運動が闘いの向かうべき場所、闘い方を指し示したのだ。▼「非暴力、平和的行動」を「売り物」にして何万人を集めようとも、被曝を強制され使い捨てを強制される労働者の怒りや無念、世界中を戦場にして労働者人民を虐殺する戦争の出撃基地を強いられることへの怒りや無念とは無縁に、事態を一ミリも変えない「自己満足」やカンパニアに終始するならば、それは「壮大なゼロ」に帰結することは明らかだ。▼労働者のあたり前の闘い方は、ストライキ、ゼネスト、街頭制圧行動という「実力行使」で資本や国家権力を屈服させ、自分たちの目的を実現することだ。警察権力などによる弾圧を口実にして初めから闘おうとしない者には「勝利」の二文字は永遠に無縁だ。▼Jパワー(電源開発)は「どうせ野田政府の原子力政策は『推進』に変わる」と高をくくり、青森県大間での原発建設を再開した。これを粉々に打ち砕く労働者の実力の闘いを爆発させねばならない。