1・13 佐藤さん虐殺28ヵ年 山岡さん虐殺27ヵ年弾劾!
日雇い労働者総決起集会・デモをたたかう
全国寄せ場交流会
弾圧をはねのけ玉姫公園へ結集
1月13日、東京・山谷日雇労働組合が呼びかけ、全国寄せ場交流会が主催する「佐藤さん虐殺28ヵ年 山岡さん虐殺27ヵ年弾劾! 金町一家解体!
日雇い労働者全国総決起集会」と戦闘的デモが闘いぬかれた。全国で越年・越冬闘争を闘いぬいた寄せ場・日雇い労働者が、東京・山谷に結集し、天皇主義右翼ファシスト・国粋会金町一家の解体を新たに決意し、2013年「反戦・仕事よこせ」の闘いの前進をかちとるべく結集した。
早朝、城北労働・福祉センター前に集まった山谷の労働者は、炊き出し準備と闘争への結集を呼びかける情宣とに分かれる。そうした中で、大阪・釜ヶ崎や福岡・築港の労働者、支援の労働者がセンター前に合流してくる。
午前9時、炊き出しを食べて準備を整えた赤ハチマキ姿の寄せ場の部隊と支援の部隊は、センター前から、「ワッショイ!」の掛け声とともに集会場である玉姫公園にむけ進撃を開始する。
この途中、警視庁公安・浅草警察は、「公安条例違反」「警告」「検挙」と書かれたプラカードを用意し、何人もの私服が手に手にカメラやビデオカメラをかまえ、「公安条例違反だ」「無届デモをやめろ」と罵声をあびせてくる。信号で止まったとたん、警視庁公安・浅警は、先頭にいた東京・山日労の仲間に飛びかかり、転がしたうえで「東京都公安条例違反」で暴力的に逮捕した。
部隊は怒りを爆発させ、その場で隊列を整え「不当逮捕を許さんぞ!」「寄せ場労働運動破壊攻撃を粉砕するぞ!」「仲間を必ず奪いかえすぞ!」「弾圧を粉砕して闘うぞ!」と怒りのシュプレヒコールをくり返し、権力の反革命弾圧を徹底して弾劾する。そして、再び「ワッショイ!」の掛け声をさらに大きくし、権力の妨害をはねのけて玉姫公園に到着。
権力は寄せ場・日雇い労働者の闘いの爆発に恐れをなしているのだ。だから、拠点である山谷を何とか潰そうと弾圧をしかけてきた。「こんな弾圧に屈服すると思ったら、大間違いだ!」「この不当弾圧を絶対に許さん!」「仲間を必ず奪いかえす!」。そうした決意をみなぎらせながら、権力の弾圧・監視シフトと対峙し、ゼッケンをつけ、各寄せ場と支援の組合旗をたて、佐藤さんと山岡さんの遺影を設置して「日雇い労働者総決起集会」の準備が進められた。
玉姫公園で総決起集会
午前10時、いよいよ集会が開始される。東京・山日労の委員長が司会にたち、全体でシュプレヒコールをあげる。冒頭、「不当逮捕を弾劾し、弾圧を粉砕する」「本日の闘いを戦闘的に貫徹する」と宣言する。会場からは「そうだ!」「ヨシッ!」と力強く応じる。集会場の正面に飾られた佐藤氏、山岡氏の遺影に向かって、集会参加者一同が闘う決意をこめて黙祷をささげる。
続いて、沖縄・首里日雇労働組合から寄せられた連帯メッセージが紹介される。連帯のメッセージが圧倒的な拍手で確認される。
結集した支援の仲間から連帯あいさつが行なわれる。東京都地域連合労働組合、神奈川県地域連合労働組合、反安保労研全国センター、明治大学社会思想研究会の連帯あいさつに、参加者から圧倒的な拍手が送られる。
闘いの基調提起が行なわれる。「1984年12月22日、山谷労働者と共に闘っていた映画監督・佐藤満夫さんが国粋会金町一家によって虐殺されて28ヵ年、1986年1月13日、山谷争議団の代表的人格であった山岡強一さんが虐殺されて27ヵ年をむかえた。東京・山日労は『天皇主義右翼ファシストの寄せ場支配を許すな! ファシストとの攻防に勝利しなければ労働者の勝利はない!
やられたらやりかえせ!』と山谷労働者に呼びかけ、毎週金曜の朝行動や2・11『建国記念の日』粉砕の山谷朝行動を貫徹してきた。仲間を虐殺され、相手に報復し、相手を解体してしまうこともできないような組織や運動には、決して未来はない」「安倍・自民党は、改憲と核武装を推進している。ファシズムへと急接近している。右翼ファシストどもの活性化もより一層進むであろう。ファシストの活性化をうち破る力は、寄せ場での右翼・ヤクザの暴力支配を許さぬ実力闘争に決起してきた日雇い労働者の団結だ。山谷―全国の寄せ場からうってで、右翼ファシストを撃滅していこう」「改憲と核武装に踏みこむ資本と国家権力をうち倒していこう」「『黙って野垂れ死ぬな!』『やられたらやり返せ!』これがおれたちの闘いの基調だ。隊列をうち固め、機動隊の壁を突き破って山谷をゆるがすデモにうって出よう」。参加者全員の圧倒的な拍手で確認される。
最後に、各寄せ場からの決意表明だ。福岡・築港日雇労働組合、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」、東京・山日労の決意表明に会場から「ヨシッ」の掛け声と圧倒的な拍手がなり響く。
金町一家解体の山谷デモと浅警弾劾行動
集会を終えた全国寄せ場交流会の部隊は横断幕、各組合・団体の旗を先頭にして玉姫公園から山谷一帯を席捲するデモに出発する。
権力はさらなる弾圧を策して布陣しているが、闘う部隊の決意と迫力の前に手出しもできない。明治通りの金町一家事務所に入る露地の入口には機動隊が阻止線を張り、金町防衛体制を敷いている。公安デカや機動隊が「立ち止まるな!」と怒鳴ってくるが、デモ隊は堂々と隊列を整え、金町一家事務所に向かって「佐藤さん・山岡さんの虐殺に報復するぞ!」「金町一家を解体するぞ!」と怒りのシュプレヒコールを叩きつけた。泪橋交差点を山谷通りに左折して、浅警のマンモス交番前にさしかかると、権力の規制を跳ね返し、再び隊列を止めマンモス交番に向って「不当逮捕弾劾!」「弾圧を粉砕して闘うぞ!」「金町とつるむマンモス交番を許さんぞ!」とシュプレヒコールを叩きつける。デモ終点の玉姫公園に近づくと、仲間同士がスクラムを固く組みなおし、駆け足の歩調で進撃する。公園前路上で楯を構える機動隊に迫る戦闘的なデモを貫徹した。玉姫公園に整列した部隊は、シュプレヒコールで闘いを締めくくった。
しかし、闘いはまだ終ってはいない。浅警への弾劾行動だ。弾劾行動に決起する部隊を選抜し、車に分乗して浅警に向う。浅警前には私服が数人立っているが、ほとんど無警戒だ。われわれの登場に対して立ちすくむだけだ。部隊は、直ちにシュプレヒコールを叩きつける。「不当逮捕を許さんぞ!」「弾圧を跳ね返して闘うぞ!」「仲間を奪還するぞ!」「完黙・非転向で闘おう!」。くり返し怒りを叩きつけて浅警を弾劾し、逮捕された仲間を激励した。
浅警弾劾行動を終え、玉姫公園で合流した仲間たちは、清川区民館に会場を移し、各寄せ場での越冬闘争の報告と交流会を開いた。2013年「反戦・仕事よこせ」の闘いを推し進め、3月、全国労働組合運動交流会が呼びかける2013年春闘勝利総決起集会に総結集し、全国寄せ場交流会が呼びかける全国寄せ場春闘集中行動の大爆発をかちとることを確認し、この日のすべての行動を終えた。