滋賀県労働委員会報告
ヤンマー争議当該
びわ湖ユニオン書記長 稲森 秀司
去る2月27日に滋賀県労働委員会の四回「調査」が行なわれました。当日は週一回の社前就労闘争の日でもありました。就労闘争には釜ヶ崎の仲間も応援に駆けつけていただき5人での就労闘争ができました。
2011年の年末に末期肝臓癌が発見され、2012年の頭から委員長佐々木が闘病生活に入った時から「ヤンマー闘争を支援する会」は名ばかりで全く機能しなくなる中で(活動費の支援がストップし就労闘争にはただの一度も参加もなく、びわ湖ユニオンの事務所も7月に閉鎖)、ヤンマーは本社での申し入れ、東京総行動の際の東京支社での申し入れでも「総務の担当者はいません」とあからさまな居留守を使っての不遜な対応が続いています。
今の労働委員会闘争が明らかに使用者側有利な状況で進んでいるのは、第一次の労働委員会闘争の救済申し立ての申し立て主体が「管理職ユニオン」系列の「アルバイト派遣パート関西の長浜分室(アパケン)」であったのですが、2011年の3月19日にびわ湖ユニオンを結成する際に先行の救済申し立て事件の申し立て主体がなくなることはまずいので事務所に関してはびわ湖ユニオン事務所にするのではなく「アルバイト派遣関西長浜分室」と併記すべきと指摘しましたが、誰も趣旨を理解せず、また、地労委で不透明決定が出た際にも不服申立てをしないとのアパケンの妨害が入り滋賀の労働委員会も最初から蒸し返しと決めつけてかかっているので、非常に低い和解案の提示しかしてきていないということが背景にあります。
さて、次回の3月26日の労働委員会は、証人尋問が行なわれます。当初証人は、ヤンマー側証人の2012年8月11日に当該・稲森を面接した派遣会社クローバー専務取締役である姉崎氏だけを認めるようなニュアンスでありましたが、2月12日に当該・佐々木が他界したことにより、儀礼的に当該・稲森の証人を認めたものだと考えています。
この、次回の労働委員会の証人尋問と、もう一点3月21日に長浜市内(ヤンマー長浜工場内)にヤンマーミュージアムがオープンします。企業としての社会的責任を果たさないヤンマーが地域社会との共生をうたい文句にミュージアムを長浜市の助成金を受け取りながら、入場料を取る商業施設として建設することは許されざることだと考えています。 3月21日のヤンマーミュージアム&長浜市役所抗議情宣と3月26日の労働委員会はヤンマー闘争の関ヶ原であり当該・佐々木の弔い合戦でもあります。
多くの仲間の皆さんのご参加とご支援を賜りたくお願い申し上げます。
ヤンマーは当該・稲森が孤立無援でいずれ潰れると干殺し狙う兵糧攻めを行なっています。また、一人での抗議情宣は権力側の弾圧を受けた際に防衛することもできないので抗議情宣の制限が付いて回ります。こういう環境の中での非常に厳しい就労闘争を闘っておりますのでご支援賜りますようよろしくお願いいたします。
公判報告
キヤノン電子株式会社とキヤノン電子労働組合の共同の退職強要に対する
損害賠償請求事件当該 眞壁とし子
損害賠償請求事件の2013年2月25日の第15回期日の口頭弁論が、さいたま地方裁判所熊谷支部の401号法廷で行なわれました。今回も皆様のお陰で文字どおり傍聴席を満席にしていただきました。多くの皆様のご支援を戴き、とても勇気づけられました。心より感謝致します。
今回は、原告・被告らの原本の確認、次回期日の内容、証人申請の件について行なわれました。裁判所は、原告・被告らの双方の主張は出尽くしたと判断し、主張の打ち切りを提案しましたが、原告側としては主張すべき点はまだ多く残っているため、次回も準備書面による主張を申し入れました。
最初、裁判所は難色を示しましたが、皆様の傍聴ご支援を後押しに次回も準備書面による主張を行う口頭弁論となりました。
次回第16回期日は、2013年5月7日(火)午後 1時30分よりさいたま地方裁判所熊谷支部 401号法廷(4階)です。
引き続き皆様の傍聴支援を賜りますよう宜しくお願い致します。