3・8 パナソニック争議中央労働委員会第二・第三申立事件第4回調査

3・8 パナソニック争議 中央労働委員会第二・第三申立事件第4回調査

 

 3月8日、中央労働委員会において11時から、パナソニックに対する第二、第三申立事件の第4回調査が行なわれた。
 中窪公益委員から、前回の和解案についてパナソニック側からの回答が明らかにされた。「謝罪」については、最高裁判決ですべて出ているため改めて考えていないというもの。中労委でも忠告をだしたが、パナソニック側の回答としては少なくてもパナソニックPDPは最高裁判決がでているためそれを「真摯に受け止める」という内容であれば考えてもいいというものだった。吉岡氏の苦渋の選択である、解決金も雇用もなく「謝罪」のみの要求すらパナソニック側は蹴りつけてきたのだ。弁護士は、「真摯に受け止めるその中身が何について真摯に受け止めるのかはっきりしない」と迫った。吉岡氏は「明確に報復目的と指摘されている不法行為の中身をはっきりしてほしい」と訴えた。その後、弁護士、吉岡氏の要求に対し、公益委員はことごとくパナソニック寄りの意見を出し、「表現の問題や、責任者の出席など何らかの形で和解として進むのか、決裂して和解せず今後も証人尋問をしていくのか、中労委としてもめどをつけないといけない」として、組合側に検討するよう求めた。
 休憩をはさんで12時半近くに、和解案について、中労委から骨子が示された。組合側、パナソニック側とも中労委の和解案骨子について検討し、次回期日に望むことになる。最後に、次回期日を4月19日、午後4時に決定し第4回調査が終了した。
 吉岡氏は、「会社側は話し合いに時間がかかっていた。上からの決済が降りるまで時間がかかる会社。難しいことは何も言っていないのに、こんなに時間をかける会社とはいかがなものかと正直思っている。昨日、オリンパスの裁判があった。最高裁で判断が出たにも関わらず不法行為を止めようとしていない。他の争議当該は会社側が最高裁判決に従わない、会社に戻れないといっていた。労働裁判で闘っている人たちが半分は最高裁判決に従わない会社側の態度に苦しんでいる。こんな状況を変えていくためにも、何としても有利に和解を勝ちとっていく」と訴えた。
<神奈川県地域連合労働組合>