争議支援のお願い

争議支援のお願い

 

滋賀県労働委員会報告   ヤンマー争議当該 びわ湖ユニオン書記長 稲森秀司

 

 全労交にご参集の仲間の皆様、闘う労働組合・びわ湖ユニオン書記長の稲森です。3月21日のヤンマーミュージアム前での抗議情宣ならび、3月26日のヤンマーびわ工場前での抗議情宣、そして10時からの滋賀県労働委員会の5回「調査」への傍聴支援をいただきましてありがとうございました。
 去る2月12日、2009年2月15日の解雇より共に闘ってきた争議当該の佐々木真一郎さんが急逝いたしました。僅か57歳の早すぎる生涯を閉じられました。
 ヤンマー争議は、2009年2月15日、ヤンマーで唯一の「非正規」の労組「アルバイト派遣パート関西長浜分室」を社内から一掃するために、252名の「雇止め」のうちじつに182名もの期間従業員を集中して辞めさせたことに対する闘いとして、開始されました。これがヤンマー闘争の原点であります。
 先行の労働委員会闘争において、これほどまで明白な「不当労働行為」を認定しなかったのが滋賀県労働委員会です。本来ならば中労委に不服申し立てを行なうべきですが、申し立て組合の「アルバイト派遣パート関西」副代表・仲村氏が「中労委に不服申し立ては行なわない」と独断で決めたため、闘う機会を失ってしまったのです。
 新たに申し立てた「不当労働行為」の救済申し立ては、新たな雇用の申し入れを行なったところ、ヤンマーが全面拒否したことと書記長・稲森が長浜市内の派遣会社を通じてヤンマーの求人に応募したところ、ヤンマーが派遣会社に応募者の履歴書の提出を求めての「特定行為」という「違法行為」を行なってまでもびわ湖ユニオン活動家並びに協力者の排除を行なっていることは、「不当労働行為」であるとして新たに闘いを開始したのが今回の労働委員会闘争です。
 2012年度の経常利益が純利益のみで前年度対比400ーセント増という前代未聞の好況にあるヤンマーと、5月30日に、職場復帰ではなく「新たな雇用としての就労の機会を求める団体交渉」を行ない、その団体交渉の中でヤンマーが「労働者を雇う際には企業には裁量権があるのであなた方は絶対に雇わない」とさらに悪辣な組合嫌悪を露わにしたことをなぞらえるように8月11日に派遣会社の人員募集に応募しました。
 派遣会社での面接筆記試験に合格しましたが、派遣会社の面接者である姉崎氏からは「稲森さんはうちとしての面接は、以前ヤンマーさんに働いておられたので何も問題はありません」と半ば内定という返答をいただき、「現在ヤンマーさんは夏季休暇に入っているので休暇明けの8月20日にヤンマーさんに履歴書を送って最終決定はヤンマーさんが行ないます」「仮にヤンマーさんが断ったとしても稲森さんはフォークリフトの資格をお持ちなので倉庫作業等の会社を紹介することもできます」と言われましたが、8月23日付で不採用通知が送付され、「その他の就労先はどうなったのですか?」との問い合わせにも「お答えできません」と答えておきながら労働委員会では「稲森さんの服装や言葉遣い等を面接者の私が判断して社内的な判断基準でふさわしくないと判断したのです」と全く嘘八百を並びたててきました。この嘘の尋問陳述を論破すべく最終陳述を考えているところです。
 次回期日は5月30日、10時からです。次回が結審になり、8月ごろに決定がでるかと思います。
 ヤンマー闘争において当該稲森が職場復帰することが亡くなった佐々木真一郎さんに対する最大限の供養だと考えますので今後も命がけで闘います。
 滋賀県労働委員会は、「今後ヤンマーが直接雇用の求人募集をする際には組合側にも通知する」という、箸にも棒にもかからない和解案を提示しております。
 おそらく中労委に不服申し立てになると思います。この4月に新年度を迎えて労働者委員の交代がありましたが、現在びわ湖ユニオンで裁判闘争を闘っている日本電気硝子労働組合の委員長という利害関係者を労働者委員に就任させるという信じられない行為を行っています。
 この滋賀県労働委員会の姿勢からも私たち労働者の権利を守るつもりが無いということが明らかになりました。このヤンマー労働委員会闘争は、中労委での仕切り直しで巻き返すよりほかありません。
 引き続き中労委闘争へのご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。

公判報告
キヤノン電子株式会社とキヤノン電子労働組合の共同の退職強要に対する損害賠償請求事件当該     眞壁とし子

 

眞壁です。いつもご支援ありがとうございます。
 損害賠償請求事件の第16回期日の公判が、2013年5月7日にさいたま地方裁判所熊谷支部の401号法定で行なわれました。お忙しいところ傍聴ご支援を戴き誠にありがとうございます。お陰様で今回も傍聴席を満席にすることができました。また今回、意見陳述を行なわせていただきました。左陪席の裁判官の交代により弁論の更新手続が行なわれるのですが、その際、原告が意見を述べる機会が得られるためです。
 私の専従書記としての業務の内容及び実績、並びに私が本訴訟を提訴するに至った経緯等を陳述しました。 陳述中、良かった頃の当時を思い出し、思わず言葉に詰まってしまいましたが、多くの皆様のご支援を受け最後まで正々堂々と陳述することができました。心より感謝致します。
 皆様のご支援のお陰で,次回も口頭弁論となりました。
 次回期日は7月8日(月)13時30分より さいたま地裁熊谷支部401号法廷となります。
 ご都合が宜しければ次回もご支援を賜りますよう宜しくお願い致します。過ごしやすい季節とはいえ、気温の差もありますのでくれぐれもご自愛下さい。
 今後とも、どうぞ宜しくお願いします。