3・26ヤンマー争議・滋賀県労働委員会闘争
3月26日、ヤンマー闘争(滋賀県労働委員会闘争)が闘われた。当該を含め、総勢約30人の結集となった。午後1時から第5回調査の後、午後1時30分から証人尋問が開始される。
2012年8月11日の人材派遣会社「クローバー」の取締役・姉崎との面接試験では、終始和やかなものであったこと、「クローバーとしての採用試験は合格」と言われたこと、「最終的な合否は(履歴書を送ったうえで)ヤンマーさんが決定しますが、当社としましてはヤンマーさんでの勤務経験があるので強く推薦することができます」「稲森さんはフォークリフトの資格もお持ちですので仮にヤンマーさんに断られた場合でも当社としましては、倉庫でのリフトを使ってのお仕事を紹介できると思います」「ヤンマーの夏季休暇は8月11日から19日です」と姉崎が言ったことが証言される。そして、2012年8月24日、「クローバー」の「不採用通知」を受け取った後、不採用の理由を質問しても「お答えできません」の一点張りで、フォークリフトの仕事紹介すらなかったことが証言される。2010年度の夏頃、有料の求人サイトをつうじて電話で応募の意思を告げた時に相手方が、「ヤンマーさんのリクエストは滋賀県外の方でヤンマー社員寮に入居できる方がリクエスト内容なので稲森さんのように長浜市在住で、自宅からの通勤の方はヤンマーさんはお断りしています」と「ヤンマーの稲森氏への恐怖と憎悪の意思」が強く働いていることも明らかにされていく。最後の証言だ。稲森氏は、「以上述べたことから明らかなように、労働者の働きたいという当たり前の要求が聞き入れられない、ヤンマーは先行の不当労働行為事件の調査において不当労働行為意思ではなく、〝リーマン・ショック〟による止むにやまれない事態があったので、『雇い止め』をしたと主張し続けてきたのであれば前年度対比400パーセントもの増益になった2012年度止むにやまれない理由で『雇い止め』をした労働者が再雇用を求めて、団体交渉を行ない過去のことは不問にしてまでも新たな雇用を求めたことに対して『企業には裁量権がある』と言い、頑なまでに組合活動家を排除しようとするヤンマーの対応は明らかに不当労働行為であります。このように、連綿と続く不当労働行為意思に貫かれたヤンマーの企業体質を改善するためにも不当労働行為を認定し労働者の救済を求めたいと思います。私も亡くなった佐々木も『裁量権』を盾に採用拒否にあうような事象は一切行なっておらず、ヤンマー職場で働いているときにヤンマー社員から暴行(作業中後ろから蹴られた)を受けたにもかかわらず『正社員』は何の懲罰も受けなかった。これはヤンマーは『非正規』の労働者に人権なぞないという企業体質を持ち、また『非正規』の労働者が労働者として当たり前の権利『有給休暇の取得・同一労働の賃金格差の是正・労災発症時の労災の適用』を掲げて交渉したことに嫌悪感を持ち、頑なに排除しようとしていることは明白です。こういう、当たり前のことを当たり前にしてくださいということは、過度な要求ですか?
労働委員会は労働者の救済を目的とする機関であるならば、ヤンマーが労働組合活動家を排除していることを認定していただき速やかなる救済を求めます」と熱烈に訴えた。
(反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会)