争議支援のお願い

争議支援のお願い

 

滋賀県労働委員会報告 
 
ヤンマー争議当該 びわ湖ユニオン書記長 稲森秀司

 

 全労交にご参集の仲間の皆様、闘う労働組合・びわ湖ユニオン書記長の稲森です。5月29日のヤンマーびわ工場前での抗議情宣、そして5月30日10時からの労働委員会結審への傍聴支援をいただきましてありがとうございました。
 現在、滋賀県労働委員会で争っている「ヤンマーの不当労働行為意志」は、ヤンマーの筋書き通りの陳述を信じ、不当命令が出されることは必至であると思われます。おそらく中労委に不服申し立てになると思います。
 この4月に新年度を迎えて労働者委員の交代がありましたが、鹿城という日本電気硝子株式会社労働組合執行委員長という利害関係者を、労働者委員に就任させるという信じられない行為を行なっています。この滋賀県労働委員会の姿勢からも私たち労働者の権利を守るつもりが無いということが明らかです。このヤンマー労働委員会闘争は、中労委での仕切り直しで巻き返すよりほかありません。
 5月30日に結審を迎え、8月ごろに命令の発行をすでに計画案として労働委員会が提示しております。引き続き中労委闘争へのご支援いただきますようよろしくお願いいたします。
 また、「ヤンマー闘争を支援する会」は、全く機能することが無くなりました。前執行委員長・佐々木真一郎氏の逝去とともに闘争資金を募ることもやめ、医療費支援が高額だということで書記長・稲森の活動費を月額1万3000円に固定したまま行動費を一切増額いたしません。これは、佐々木は支援するが稲森を支援するつもりはないとの意思表示としか取りようがありません。
 滋賀県長浜でユニオンとして活動をしていくためには、長浜で「偽装請負」の案件を抱えて申告を行なうだけで、彦根の労基署に同行する交通費往復640円、駐輪所の料金100円の740円の費用がかかり、滋賀労働局への同行時には、交通費往復2220円と駐輪所の料金100円の2320円がかかります。また、団体交渉を申し入れる際でも最低限でも配達証明郵便で団交の申し入れを送付する必要があります。送付するための料金は角二サイズの封筒で送付すれば540円かかります。また、生活費として生活保護費を受給するためには就職活動の実績を市役所に毎月示さなくてはなりません。ユニオン活動の合間にこの就職活動をしなければ生活保護が止められてしまうので、組合員の相談や、関係省庁への連絡は必然的に携帯電話を使っての連絡になります。この携帯電話代だけでも毎月最低2万円はかかってしまいます。
 本来なら闘争を支援すべき「ヤンマー闘争を支援する会」から争議潰しの妨害をされている非常に苦しい状況の中で、びわ湖ユニオンの活動の活動費のほとんどを生活保護費から拠出するしかありません。
 2012年1月から前執行委員長の佐々木が闘病生活に入ったとたん、ヤンマーの社前就労闘争に「ヤンマー闘争を支援する会」のメンバーは誰一人参加しないようになり、1月から5月までは1万3000円の活動費すら拠出せず、また、書記長・稲森が主となって取り組む争議の傍聴支援や社前就労闘争にも、びわ湖ユニオン執行委員として名を連ねる者たちは一切参加しないという状況が継続しています。
 これが、今現在のヤンマー争議の現状です。この困難の中でも闘っていることをお伝えするとともに、今後も引き続きご支援よろしくお願いいたします。