「乾坤一擲」

「乾坤一擲」(けんこんいってき

 

 中央労働委員会において、パナソニックに対する第二、第三申立事件の第五回調査が行なわれたのは、2013年4月19日である。この場で、パナソニックは、担当者が出席しての謝罪のみを求めてきた吉岡力さんの要求に対して、「組合の要望である会社関係者の出席について、吉岡氏、また組合関係者がホームページに掲載し情宣活動していることが、世間的に注目され、会社関係者が出席することが道具として使われるのは大きな懸念」として「出席はしない」「その結果、和解が不成立になってもやむを得ない」と回答している。最高裁ですら、吉岡さんが大阪労働局にパナソニックの「偽装請負」を告発したことに対して、パナソニックが吉岡さんを元の職場から排除し真っ黒なテントで隔離し「みせしめ労働」をさせたあげく「雇い止め解雇」を強行したことについては、「不法行為」と認定しているにもかかわらずにである。▼そして今度は、7月20日、今年の3月に全労交の代表呼びかけ人に就任した神奈川県地域連合労働組合の川村朱美子さんに対する神奈川県警の不当デッチ上げ弾圧に追従してのサントリー資本による「自宅待機命令」―12月「雇い止め解雇」攻撃である。▼全労交運動は、今秋、〝正念場〟を迎えようとしている。安倍極右政府が、「アベノミクス」の名の下、生活保護切り下げや消費税増税、さらなる「非正規雇用」の拡大攻撃をしかけてくる中、眦を決して、今秋の闘いに起ち上がらなければならない。       
(木村)