9・13「サントリー(SPS)契約社員を守る会」結成集会

9・13「サントリー(SPS)契約社員を守る会」結成集会

 

 9月13日、上野区民館において、午後5時30分より、神奈川県地域連合労働組合主催による「SPS契約社員を守る会」の結成集会が開催された。
 会場には開始時間前から続々と支援する仲間が結集してくる。司会より開会あいさつのあと、「SPS契約」社員を守る会」準備会の根本氏からあいさつがあり、神奈川県地域連合労働組合から経過報告と結成の主旨が読み上げられた。
 予定では争議当該の川村さんから決意表明だったが、時間の都合で先にパナソニックPDP争議当該である吉岡氏の連帯あいさつを行なうことになった。吉岡氏は、「今回の弾圧は言いがかりつけてるだけで、これでは何ぼでも逮捕できる。瓦礫の問題や反原発でもレッテルをはって不当逮捕されている。大阪の下地先生はそれでも首になっていない。こんなことを理由にして「自宅待機」「雇い止め」を許していたら誰もが言いがかりをつけられて首にされる。思想信条の自由に反することをサントリーはやっている。許されることでなはい」。

 争議当該である、川村さんは、「最初、『これまでどおり仕事を継続をしてほしい』と言われとてもうれしかった。しかし、次に話をしたときには『雇い止め』にする、早期の自主退職を、と迫られた。4回目の話し合いも時間切れになったところで、専務取締役・宇野が『次回も話し合いを』と言っていたにも関わらず、四日後にいきなり部長・大高から仕事中の現場で『自宅待機』を命じられた。団交では、『反社会的勢力・団体』の『構成員』であると規定して、だから就業規則違反であり、『雇い止め』だと言い切っている。一方では就業時間外ではどんな活動をしても何をしても構わない、と言っている。まったく矛盾している。今後は、法的根拠をはっきりとさせていくしかないと思っている。『反社会的勢力・団体』である根拠もはっきりせず、かってに決め付けての『雇い止め』は許せない。しかも、『自宅待機』という就業規則にもない処分で、職場に入れないようにまでしている。サントリー労組は『反社会的勢力・団体』と規定された経過を説明し、その上で『本社の人事部に提言してみる』といっていたのに、その件には一言も触れず、『非正規雇用』労働者は組合員にはなれない、団交権がないからと切り捨てました。サントリー資本による闘う労働者の排除を絶対に許さない。『雇い止め』『自宅待機』という不当な処分を跳ね返して、何としても職場復帰をかちとるまで闘っていきたい。ご支援よろしくお願いします」。
 続いて、連帯あいさつがだ。ヤンマー争議当該の稲森氏は、サントリーにとって一番痛手な場所として京都の山崎の蒸留所があり、見学者も多い。そこで一般市民にアピールしていく。この傍には『正社員』の従業員寮があるので、サントリー労組が『非正規』労働者を排除している実態を訴えていく。今後の労働情勢を考えると、身分は『正社員』でも働かせ方は『非正規』と何ら変わりないというところに入ってくるとおもう。『正社員』にきちんと説明して労働者として共に闘っていく行動につなげていきたい。京都で闘争のときは一緒に闘っていきたい」。生協労働者の菊池氏は、「このサントリーの『雇い止め』で一番問題なのは、国家権力と資本が一体となって弾圧し、今の社会に物を言う団体、人間は排除していくというのが見え隠れしていること。安倍が憲法を改悪して戦争をする体制を作ろうとしているが、『反社会勢力』という意味では自民党のほうが憲法改悪で、戦争をしていくということで『反社会的勢力』だなと思っている」。

 キヤノン電子労組解雇事件争議当該、眞壁氏は、「労働組合から解雇された事件の裁判で今二つの争議を抱えて闘っています。不当な判決に怒りを禁じえないというのが今の気持ちです。闘いは本当に厳しい。心身共にどうにもならないところで闘っている。川村さんも今後闘いを始めていかなければいけない立場になってしまったとことは、本当に残念な状況ですが、しかし声を上げていかなければいけない。そして、悔しい、おかしいと声をあげていく労働者には組織を超えて支援していかなければならないと思う。私の裁判も不当な解雇という事で様々な立場の方が傍聴支援にきていただいている。川村さんにもいつも来ていただいている。辛い原告の身であることで、本当に辛いことが分かるので、今後連帯して闘っていきたい。辛い闘いが始まりますが共に頑張っていきましょう」。
 当該・川村さんの団結ガンバローで集会は締めくくられた。
〈神奈川県地域連合労働組合〉