11・7 もう黙ってはいられない!都教委許さん! 抗議申入れ&集会 〈東京〉

11・7 もう黙ってはいられない! 都教委許さん!抗議申し入れ&集会 〈東京〉

 

 11月7日、「石原・中村東京都教育委員会の暴走を止めよう! ネットワーク(都教委包囲・首都圏ネット)」が、「君が代」強制と教育労働者への処分を続ける都教育委員会に対して、要請行動に起ち上がった。「都教委包囲・首都圏ネット」の呼びかけに応え、この日の要請行動には、「河原井さん根津さんらの『君が代』解雇をさせない会(解雇をさせない会)」、「学校と地域を結ぶ板橋の会」の2団体も、それぞれが都教委宛の要請文を用意して参加した。
 この日の要請に対し、都教委側は教育情報課が対応してきた。しかし課長・波多は「所用で不在」だという。しかも「『都教委包囲・首都圏ネット』の要請の後にも、他の市民団体の要請が入っているから」と言って、「午後4時すぎから15分程度」という時間の制約もつけて来た。
 「解雇をさせない会」の根津氏は、「2002年3月までは、私たち都民の教育行政をめぐる要請について、その内容に即して担当となる所管の職員が要請の場に出席し、私たちと意見のやりとりを行なってきたが、それ以降は、教育情報課が介在するようになって、担当の職員が直接私たちと向き合うことなく、話し合いの場を閉ざしてきている」と鋭く追及した。教育情報課によるこうした要請の握りつぶしに対し、行動に参加した仲間たちは厳重に抗議した。
 この日の要請は、「君が代」強制の「10・23通達」の撤回、「君が代」処分の撤回が軸となった。また都立高校の現場に近年持ち込まれている「宿泊防災訓練」について、都立田無工業高校では今年、生徒を陸自・朝霞駐屯地に「入営」させ「体験入隊」まで強制していること。教育労働者を競争と分断へと駆り立てる管理強化や、現場の自主性を奪い、実教出版日本史教科書を学校選定から排除するなど、教育への不当な介入が続いていること。これらの点についても、要請と抗議を突きつけていった。
 その後、都庁第1庁舎北側歩道で抗議集会が開催された。午後5時前に始まった集会では、「都教委包囲・首都圏ネット」ほか2団体の仲間が、それぞれ要請行動の内容を報告していった。「授業していたのに処分」の処分撤回裁判を闘っている当該の福島氏は、「東京『君が代』第2次訴訟が最高裁判決で確定した。私に対する『減給』処分は取り消されたので、『授業していたのに処分』の裁判も結審し、12月の判決を待つ段階。勝訴を確信している」。東京・山日労の仲間も、「君が代」強制への怒りと、教育労働者と連帯して闘っていく決意を明らかにした。全国行脚を続けている河原井氏は、最近、訪問した北陸地方での教組との交流の経験を報告した。
 最後に、司会を担当した「都教委包囲・首都圏ネット」の仲間が、「本日の『抗議申し入れ&集会』が『特定秘密保護法』の審議入りと重なり、緊迫する国会での緊急行動に動いている人々もいる。政府に先駆けて暴走する都教委を追及していく闘いと、安倍の教育破壊や改憲を許さない闘いと、目指すものは同じだ。今後とも都教委を包囲していこう」。都庁舎に向かって、参加者全員で「10・23通達を撤回しろ」「『君が代』強制を許さないぞ」と力強くシュプレヒコールを上げ、この日の行動を終えた。
〈東京・山谷日雇労働組合〉