3・1ヤンマー本社前情宣闘争

3・1 ヤンマー本社前情宣闘争 

 

 稲森秀司氏とともにヤンマー争議を闘ってきたヤンマー争議当該の佐々木氏が2013年2月に死去して以降、「ヤンマー闘争を支援する会」は稲森氏の組合活動資金をろくに出さず、びわ工場門前闘争も放棄した。そのような中で、稲森氏は孤軍奮闘しながら「びわ湖ユニオン」書記長として労働相談を受け付け、組合活動を行なってきたのである。このかん、「釜ヶ崎労働者の会」は、毎月1回ではあるが、当該の稲森氏と連帯すべく、滋賀県長浜市のヤンマーびわ工場での門前闘争を闘ってきた。
 3月1日午後1時、大阪市北区鶴野町にあるヤンマー本社前で、「釜ヶ崎労働者の会」のメンバー13人は稲森氏と合流し、情宣を開始する。「ヤンマーは稲森さんを職場にもどせ」「『労働者派遣法』撤廃! 『直接雇用』『無期限雇用』をかちとるぞ」というスローガンのゼッケンを身にまとい、「茶屋町の乱」と題するビラを通行する労働者人民に配布する。ヤンマーはガードマンを配置し、情宣闘争に参加した労働者がトイレ使用で立ち入ることすら許さない姿勢であった。
 稲森氏がハンドマイクを手に訴える。「現在、中央労働委員会で闘っています。2009年に、〝リーマン・ショック〟を理由にヤンマーが私も含めて252人の『非正規雇用』労働者を大量解雇したのは、組合活動を排除したいという不当労働行為意思に基づくものだという事実を、中労委で徹底的に明らかにします。私はヤンマーがつぶれるまで徹底して闘います」と争議勝利に向けた決意を明らかにした。
 「釜ヶ崎労働者の会」の仲間も連帯発言を行なう。「釜ヶ崎労働者の会」は、「組合活動家排除のためのヤンマーの不当労働行為は絶対に許せない。ヤンマーは稲森さんを職場に戻せ。安倍政府は、労働者派遣法改悪など資本家のやりたい放題の労働法制大改悪をやろうとしている。これを労働者の団結でふっとばそう。3・16全労交春闘総決起集会と3・31寄せ場春闘集中行動を闘おう」と熱烈にアピールを行なった。
 小雨がぱらつき始めた中、午後1時30分、稲森氏の音頭でヤンマー本社に向けたシュプレヒコールを行ない、ヤンマー本社前情宣闘争を終了した。
<反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会>