3・10ヤンマー争議中労委「第3回調査」

3・10
ヤンマー争議中労委「第三回調査」  

 

 3月10〇日、中央労働委員会において「ヤンマー不当労働行為事件」の「第3回調査」が行なわれた。当該である稲森氏は、職業訓練校に通うため平日の休みがまったく取れず、今回から欠席となるため当該抜きの組合側と使用者側の「調査」となる。
 午後1時45分、予定より15分遅れて「調査」が開始される。公益委員より組合側から提出された主張書面、救釈明の回答書面などの確認がなされ、その後、公益委員から「申立」内容について、不明点の質問、確認がなされた。中労委の進行として次回あたりから審査計画の作成に入っていきたい旨、表明があり、中労委の打ち合わせのため一旦中断し、約30分後に今後の進行について「調査」が再開される。公益委員は、今後の進行としてまず、組合側から補充書面と書証ないし尋問申請書を提出し、それから少しあけて「調査」期日を設定することを説明、次回期日を5月22日、午前10時と決定し、「第3回調査」が終了した。
 「びわ湖ユニオン」の執行委員は、「びわ湖ユニオンとして、もう一度原則的にヤンマーの労働者を組織するという観点から運動を組みなおしていく。ヤンマー争議だけ訴えても今の労働者に響かない」と言う。弁護士は、「休憩や残業、労災など、多くの労働者が関心のある要求運動が掘り出せれば面白い」と言う。ふざけた話である。稲森氏は工場前の水曜日定期情宣で「労災は無いですか。不利益な扱いを受けてませんか。どんなことでもびわ湖ユニオンに相談に来てください。一緒に解決していきましょう」と訴えているのだ。現場に駆けつけたこともない執行委員は、毎週水曜日のびわ工場前情宣行動を知っていても、その内容をまるで知らないのである。中労委「第1回調査」終了後、執行委員が運動拡大に向け考えていくと言っていたことを問いただし、今後の展開など具体的な取り組みを聞いても「何も考えていない」である。3月1日に大阪のヤンマー本社前行動を取り組んだことも「聞いていないから行っていない」である。組合が、「争議の拡大を進める」というなら、争議当該と議論を重ね、取り組みなど具体的な行動計画を作っていくのが当たり前ではないか。中労委が開始されすでに3ヵ月が経過している。いまだに「何も決まっていない」と憚ることなく公言する組合に、稲森氏が何も期待していないだろう事は想像するに容易だ。
 稲森氏が欠席を余儀なくされている間、組合側が中労委闘争を放棄した前組合「アルバイト・派遣・パート関西労働組合」の地労委「申立」内容と、今回の「びわ湖ユニオン」の「申立」内容を整理し、争点が「継続する行為」であることを立証しながら、中労委闘争を優位に進行していくことに期待したい。ヤンマー争議当該稲森氏は、「ヤンマーの息の根を止めるまで闘っていく」と、闘う決意を明らかにしている。
<神奈川県地域連合労働組合>