元国鉄労働者 全労交顧問 佐久間忠夫さん

 体調不良のため、現在入院を余儀なくされており、集会に参加することができず大変申し訳なく思っています。ご参加の皆さんにメッセージをお送りします。

 私が国鉄に就職したのは敗戦直前の1945年4月、14歳の時でした。汽車の釜焚きの仕事で、尋常高等小学校を卒業したばかりで職人になるしか仕事が無かった。14歳で何もわからなかった少年が、国鉄に就職して労働運動にずっと関わってきた。具体的にいろいろ経験してきた。その長い活動で私が思ったことは、誰がどうのではなく、ひとりひとりがきちんと自覚をもって、自分で学び運動をやるということ、これを私は求めたい。そのひとりひとりが集まって運動を大きくしていく。自分たちの力で作っていかなければいけないということ、頭をぶっつけあいながら自分たちで作っていくことが何よりも大事なことなんです。

 安倍が首相になって国の政策が右傾化しているとみんな言うが、私から言わせれば安倍が今の世の中作ったわけじゃない。いろんな要素の兼ね合いがあって今がある。戦後のわれわれがやってきた運動に欠陥があったんじゃないかと思っている。

 これから自分たちで世の中作っていかなきゃいけない。原点はひとり。自分がどう生きるかということです。自分が生きるひとつの形、それをみんなで求めていく、そうすれば道が作っていけるということです。ひとりひとりが考えることが大事です。ご参加されている皆さんにこのことを伝えたいと思います。