4・21教育委員会制度解体阻止! 国会前行動

「地方教育行政法」改悪阻止の連続した国会前行動
「地方教育行政法」改悪阻止の連続した国会前行動

4・21教育委員会制度解体阻止!国会前行動
      

 4月21日、「都教委包囲・首都圏ネット(包囲ネット)」が呼びかけた国会前行動が闘われた。4月14日の国会前行動に続いて今回が3度目の連続行動だ。
 午後2時、雨の肌寒い天気にもかかわらず衆院第2議員会館の路上に集まった仲間たちは、「包囲ネット」の横断幕を中心に隊列を整えると、まず「教育委員会制度の解体を許さないぞ!」「教育の国家支配を許さないぞ!」と国会に向け、シュプレヒコールをたたきつける。
 「包囲ネット」のA氏が、「教育委員会制度の改悪」で安倍政府が狙う教育破壊と「戦争目指す国家」づくりの危険性を明快にアピールした。そして前日、教育改悪と闘ってきた全国の教育労働者たちが一同に会してかちとられた「4・20集会」の成功を報告した。その全国の仲間たちは、21日の午前中に政府・文科省に対して要請と交渉を行なっている。その交渉なども紹介された。
 A氏のアピール、行動参加者のアピールに続いて、この日は、前知事・石原慎太郎衆院議員事務所への要請・追及の行動も取り組まれた。石原は、「君が代」強制を東京都の教職員に強制しておきながら最近の文芸誌のインタビュー記事のなかで「僕、国歌は歌わないもん」とうそぶいている。この発言に対しては、「君が代」処分を受けてきた東京都の教育労働者の間で怒りが巻き起こっている。「包囲ネット」は、この件に関して「公開質問状」を事前に準備して、国会前行動の合間、「包囲ネット」を代表して2人の仲間が石原議員事務所に向かった。公開質問状は、石原自身が歌わないと公言する「君が代」を都の教育労働者に強制してきたことへの道義性を問いただす内容だ。また、石原が都知事在職時に「5年先、10年先になったら他の自治体も東京都のまねをするようになる」と語ったにもかかわらず、現状ではそうなっていない、つまり石原の「教育改革」は破綻しているという現実について、どう責任を果たすのか。この二つの点を中心に回答期限を設けて発せられたのである。石原議員事務所に赴いた仲間は、石原本人は不在であったこと、代理で質問状を受け取った秘書が「本人が回答するかどうかわからない」と対応したことなどを報告した。報告を聞いた仲間たちは、無責任きわまりない石原への怒りをますます燃え上がらせた。
 衆院文部科学委員会では、4月23日に福岡・仙台での地方公聴会が予定され、連休明けには参考人質問が予定されている。教育委員会制度の改変のための「地方教育行政法」改悪に向けた動きが、急ピッチで進められようとしているのだ。
 この日の行動の集約を行なった「包囲ネット」のA氏からは、あきらめず、ねばり強く「国会前行動」を引き続き取り組んでいくことが提起された。午後4時30分、アピールとリレートークの国会前行動に起ち上がった仲間たちは、あらためて国会へのシュプレヒコールをたたきつけ、この日の行動を終えていった。

                         〈東京・山谷日雇労働組合〉