5・7 ヤンマー本社前情宣闘争

争議当該の稲森氏を先頭にヤンマー本社に怒りを叩きつける
争議当該の稲森氏を先頭にヤンマー本社に怒りを叩きつける

5・7 ヤンマー本社前情宣闘争

 

 5月7日、ヤンマー争議当該・稲森秀司氏と支援にかけつけた「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、ヤンマー本社前情宣闘争を闘いぬいた。

 気温25度を超える夏日となった7日当日の正午、大阪市北区鶴野町にあるヤンマー本社前で、ビラまきとハンドマイクでの情宣を開始する。

 情宣開始前からすでに所轄の大阪府警・曽根崎署のデカどもがヤンマーの入る梅田ゲートタワービル敷地内に配備され、ヤンマー本社前行動への弾圧体制が敷かれていた。しかも、ガードマンを配置し、「敷地内での街宣活動・勧誘等の迷惑行為は固く禁止致します」と書かれた看板六枚を出し、一歩もビル内に入れないという構えであった。稲森氏が、ハンドマイクでの訴えをはじめるとまもなく、曽根崎署のデカが「道路使用許可をとっているのか。許可がなければやらせない」なぞと弾圧恫喝をかけてきた。これを一蹴し、稲森氏を先頭に断固として、ヤンマー本社前での情宣行動を闘った。

 稲森氏が、ハンドマイクを手に訴える。「現在、中央労働委員会で闘っていますが、和解交渉にも応じようとしないヤンマーの頑なな姿勢には、中労委もビックリしています。ヤンマーは、私が組合に加入し、自身の労災隠しを阻止したことへの報復として、組み立てラインで私のみ『雇い止め』解雇しました。こんなヤンマーの無法ぶりを許すことはできません。私は、ヤンマーの責任を徹底的に追及して闘います」と争議勝利に向けた決意を明らかにした。

 「釜ヶ崎労働者の会」の仲間も、「5月1日、釜ヶ崎でメーデー闘争を闘いぬきました。メーデー上映集会には稲森さんからの連帯アピールをいただきました。ヤンマー闘争勝利まで稲森さんと連帯して闘いぬきます」と連帯発言を行なった。

 「茶屋町の乱」と題するビラを通行する労働者人民に配布する。ビラの受け取りは非常によく、「非正規雇用」労働者の問題への関心の高さをうかがわせた。

 12時40分、情宣行動の最後に稲森氏の音頭でヤンマー本社に向けたシュプレヒコールを行ない、ヤンマー本社前行動を終了した。

 「ヤンマー闘争を支援する会」が、稲森氏への争議支援を放棄して久しい。稲森氏が所属する「びわ湖ユニオン」執行部は、稲森氏になんの相談もなく5月3日・4日に「労働相談会」を企画した。しかも、案内ビラの連絡先には稲森氏の名前も電話番号も一切書かれていない。「ヤンマー闘争を支援する会」の稲森氏排除の意図が見え見えである。

                <反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会>