8・19釜ヶ崎で夏祭り上映集会が開催される
反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会
西成市民館で上映集会
今年も連日の猛暑となり雨の日も多かった。例年、お盆前には多少現金仕事が出ていたが、今年はそういったことがほとんどなかった。非常に厳しい夏となった。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会(釜ヶ崎労働者の会)」は8月19日、全国の寄せ場で闘われた夏祭りの一環として、西成市民館で夏祭り上映集会を開催した。
当日の早朝、センターでの労働相談―机出しと夏祭り上映集会への参加を呼びかけるビラまき情宣を行なった。センターには求人業者の車がとまっているが、いつもより少ない。現金仕事がないのであきらめてしまっているためか、仕事を求めてくる労働者もまばらである。「アベノミクス」がさわがれているが、いかに日雇い労働者と無縁だかわかる。 夏祭り上映集会は、午後0時三〇分から開催された。はじめに、司会の仲間が開会宣言を行ない、東京・山谷、福岡・築港、沖縄・首里の各寄せ場とヤンマー争議当該・稲森秀司氏の連帯メッセージが紹介され、「釜ヶ崎労働者の会」が基調を提起した。
稲森秀司氏は、「本日、組合員の裁判支援のためメッセージとなりました」「ヤンマーが長浜商工会議所を通じて、顔写真などを回状配布しているためアルバイトすら断られる状況です」「2009年8月から生活保護を受給し就労闘争を闘ってきました。受給者に半ば義務づけとなる職業訓練受講のため7月29日まで毎日始発で大津市石山に通う日々でした」「私自身ヤンマーや『支援する会』やびわ湖ユニオン執行委員の理不尽な仕打ちに屈するわけにはまいりません」「警察の妨害をものともしない大阪本社前抗議情宣の効果が出て、ヤンマーは茶屋町にある本社社屋の新築を開始しました」「新社屋の落成式には、一大抗議情宣を行ない悪行三昧を暴露し、ヤンマーを更に追い詰めたいと考えております」「今後も引き続き、ご支援を賜りたいと思います」。
基調は、「全国の寄せ場では、すさまじいアブレ地獄が続いている」「安倍政府は、『失業対策事業はやらない、雇用(仕事)確保はあくまで民間(企業)がやるべき』という態度だ。『高齢者特別清掃事業』(55歳以上、5700円)は月約5・5回だ。54歳以下の労働者の仕事も減るばかりだ。こんなに少ない仕事量でどうやって生きていけというのか。全国の寄せ場労働者が団結して闘いを強め、何としても『公的就労事業』(失業対策事業)を政府、行政(大阪府、大阪市)にやらせていこう!」「橋下―『大阪維新の会』などは、労働者の生活と闘いを破壊する攻撃(監視カメラ増設、センター機能縮小策動など)を仕掛けてきている。こうした攻撃を絶対に許さず団結して打ち破っていこう!」。
集会の最後に、2本の娯楽作品が上映された。冷房の効いた会場で涼み、冷たいお茶を飲みながら、大きなスクリーンに映し出される映像に参加者は見入った。大いに笑いくつろぎ明日からの闘いへの英気を養った。
集会は、「団結ガンバロー」で締めくくられた。釜ヶ崎の夏祭り上映集会は、暑さに苦しめられ、すさまじいアブレ地獄に追い込まれている釜ヶ崎の日雇い・野宿労働者が、「反戦・反失業」の闘いにむけ団結を打ち固める場として大成功した。