8・1「これで処分!?私は許さない!集会」がかちとられる 〈大阪〉
8月1日、午後6時30分から「『日の丸・君が代』強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク』が主催し、「許すな!『日の丸・君が代』強制 止めよう!安倍政権の教育破壊 全国ネットワーク(準備会)」協賛による「これで処分!? 私は許さない! 8・1集会」がエルおおさか南館で開催された。この集会は現役・OBの教育労働者をはじめ約130人以上の労働者人民が結集した。
まず最初に、主催者あいさつとして、「『日の丸・君が代』強制反対大阪ネットワーク」代表の黒田伊彦氏が発言を行なう。黒田氏は、「本集会は、『職務命令』なき『職務命令』違反で『戒告』処分を受けた井前さんの闘いへの決起集会として開催した」「7月に『集団的自衛権行使』を閣議決定し、日本は戦争国家へと本格的に始動しはじめた。安倍内閣とそれを先導する橋下―中原体制にたいする糾弾の闘いの意志統一の場だと確認していきたい」「自民党の改憲草案が本格的に日本や世界を巻き込んでいこうとしている。これからの来るべき闘いの指針を確認する集会として位置付けていきましょう」と発言した。
つづいて、「大阪『君が代』処分反対人事委員会・裁判弁護団」を代表して永嶋弁護士が、「もう25年以上、『君が代』強制問題について裁判をして来たが、この問題は戦争と平和の問題だと大きな声で言っていきたい。2012年以降、大量に処分された人たちと裁判闘争や人事委員会闘争の手伝いをさせてもらっていますが、裁判や人事委員会の場で勝負が決まるわけではないとみなさんもよくご存じと思います。今日の集会での討論が新しい闘いの力を生み出していくと固く信じています。一緒に闘っていきます」と決意を明らかにした。
第一部パネルディスカッション「井前さんが語る、怒!」が行なわれる。パネルディスカッションの中では井前氏の話を中心に他の3人の被処分当該の教育労働者の報告等が行なわれた。大阪府教育長・中原徹は、4月3日の校長会で、「不起立の教職員が減ったので、職務命令を出すかどうかは校長の判断、裁量に委ねる」と事実上「通達」を撤回する指示を出した。これをうけて、井前氏の勤務校の校長は「職務命令」を出さなかった。にもかかわらず、6月17日、大阪府教育委員会は「戒告」処分を強行したと、井前氏からの報告が行なわれた。井前氏は、パネルディスカッションの中で「8月8日に『不服申立』を行なう。こんなことがまかり通っていいのか? 広く多くの人たちにこの闘いを知ってもらい、若い同僚の教師たちにも闘いへの共感を広げていき、一人でも多くの仲間を増やしていきたい」と決意を表明した。3人の被処分当該の教育労働者の報告などがあり、約1時間のパネルディスカッションは終了した。
第二部は、「橋下・維新と闘う当事者からの報告と今後の闘い」だ。「子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会」、「橋下市長による入れ墨調査拒否者への不当処分を撤回させる会」、大阪の「君が代」不起立被処分当該の集まりである「グループZAZA」、「ピース大阪の危機を考える連絡会」、「全国ネットワーク(準備会)」の計5団体からの報告と発言が行なわれた。
最後に「大阪ネットワーク」の山田氏より、当面の行動予定について提起が行なわれ、司会から集会決議案が読みあげられ、集会を終了した。
<反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会>