10・3
「都教委包囲・首都圏ネット」が
都教委要請行動と集会
10月3日午後3時30分、東京都第2庁舎前に集合して、「日の丸」「君が代」の強制と教育労働者に対する処分に抗議して都教委に対する要請行動が取り組まれた。
この日の要請行動は、「都教委包囲・首都圏ネット」(包囲ネット)が呼びかけ、処分撤回を闘う教育労働者、支援団体などが結集した。
要請行動に先立ち、前段の集会が第2庁舎前でかちとられ、結集している仲間たちが、都教委に対する怒りをこめた報告と要請行動への決意を明らかにしていく。
午後4時10分、都教委への要請行動が開始される。要請の応対にあたった教育情報課係長・阿部が「事前に要請団体の名前を知らせなかった」なぞと言いがかりをつけるが、仲間たちが抗議して阿部の妨害行為をやめさせ、要請行動に入っていった。「包囲ネット」をはじめ8団体が用意した要請書をそれぞれ読み上げる。要請の内容は、「君が代」強制の問題の他にも、都立高校で「防災訓練」を口実に自衛隊への体験入隊に高校生を参加させている問題、「君が代」強制を記述している実教出版「日本史」教科書を現場に圧力をかけて不採択に追い込んでいる事態、また「業績評価」で競争に駆り立て教育労働者を超過勤務の末に病気休暇・早期退職へと追いこんでいることなどを指摘し、教育への支配・介入を中止するよう求めるものだ。
約1時間半に渡って都教委・教育情報課を追及、要請行動をやり終えた仲間たちは、再び、第2庁舎前に戻り、シュプレヒコールを都教委にたたきつけると、「包囲ネット」主催の夜の集会へと移動を開始した。
都庁舎近くの新宿区・角筈区民ホールで午後6時30分、「『戦争は教室から始まる』を阻止する10・3集会」が開催された。
主催する「包囲ネット」の仲間からの基調報告では、「安倍政権の進める戦争国家化の要である教育『改革』を、卒・入学式での『君が代』強制反対の闘いをはじめとする粘り強い現場の闘いと団結を武器に阻止していこう」「闘う教職員、労働者、市民、学生の共闘の力で、安倍政権を、都教委を、包囲し『戦争は教室からはじまる』を阻止しよう」と呼びかけられた。
午後からの都教委要請行動報告の後、「学校現場からの報告」がなされる。新採用で赴任先の校長から日常的にパワハラを受けて、採用拒否となったが免職処分撤回の裁判闘争を闘っている教育労働者、多摩教組委員長、千葉の高校教員の仲間が発言した。
教育現場をめぐる報告に続いて、連帯のあいさつとして、「破防法・組対法に反対する共同行動」、「辺野古への海上基地建設を許さない実行委員会」の発言をうける。
そして集会の最後に、「戦争国家を支える兵士・国民づくりを許さない!学校を軍靴で踏みにじるな!いっさいの軍事教練に反対・拒否を!」という特別決議が読み上げられ、拍手で確認された。
夜の集会には70人の労働者人民が参加した。
〈東京・山谷日雇労働組合〉