全国寄せ場交流会 石原皓治氏

厚生労働省との団体交渉を闘う全国寄せ場交流会の労働者
厚生労働省との団体交渉を闘う全国寄せ場交流会の労働者

全国寄せ場交流会 石原皓治氏


 全労交の春闘勝利総決起集会に結集された仲間の皆さんに対して、全国寄せ場交流会を代表して、東京・山谷日雇労働組合の私から決意を明らかにしていきたいと思います。

  ――(略)――

 建設産業で働いている労働者の賃金は、この間、労働力不足ということがいわれ、公共工事の労務単価が引き上げられるという情勢がありながら、実際現場では、たとえばここに結集されている山谷の仲間、釜ヶ崎の仲間、そういった寄せ場で働いている仲間が実際求人で、手にしている賃金がいくらかといえば、山谷の場合、1万円から1万2000円、他の寄せ場ではもっと低い賃金で、あるいは寄せ場ではない場所での闇手配師からの出ずらはもっと低いだろうと思います。

  ――(略)――

 「労働者派遣法」が成立して30年。しかし、「労働者派遣法」が成立する以前から、寄せ場では現場の労働者が、中間搾取でトコトン搾取され、失業、不安定な就労を強いられてきた。こういったことからしても決して厚生労働省や安倍政府が進める「労働規制緩和」に対しては、絶対これを許さない。「非正規」の仲間とも団結を深めながら、厚生労働省に対して「労働規制緩和」を許さない闘いをトコトン追求し、闘いぬいて行きたいと思います。

 釜ヶ崎における大阪市長・橋下の「西成特区構想」にもとづく「センター縮小・移転」攻撃と闘う「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」に結集する仲間たちが、3月13日、大阪府と大阪労働局に要求書を突きつけました。「西成特区構想」はまさに運動の拠点である釜ヶ崎寄せ場そのものを解体し、それを金儲けの道具に変えていく攻撃に他なりません。

 釜ヶ崎の労働者の闘いに断固として連帯しながら、釜ヶ崎におけるこうした橋下ら「維新の党」の寄せ場解体攻撃を跳ね返していく闘いを全国寄せ場交流会としても支え、そして、各寄せ場においてもその質を共有し、断固行政に対して、あるいは国家権力に対して、闘いぬきながら寄せ場労働運動の拠点をうち固め、前進をかちとって行きたいと思います。

 最後に3月30日、日建連、日本経団連、厚生労働省への全国寄せ場交流会が主催する春闘集中行動への結集を改めて呼びかけて私からの決意に代えていきたいと思います。ありがとうございました。