生協労働者 菊池健太郎氏

生協労働者

菊池健太郎氏

 

 生協労働者として、連帯のあいさつを送りたいと思います。

 生協の今の大まかな状況を説明しますと、南は沖縄から、北は北海道まで、各「都道府県」に生協は存在しています。組織組合員が2600万人、およそ東京都の人口の倍くらいですね。供給高というのは、3兆30億円、その位の供給市場を持っている。ということを頭の中に入れといて下さい。そんなのが生協です。

 私が一番問題意識をもっているのが、今、生協が「環太平洋パートナーシップ協定」(TPP)によって解体攻撃をうけるということです。

  ――(略)――

 TPPには、「聖域なき貿易障壁の撤廃」という大きな目的があって、その中で、生協の共済とかひいては、日本の健康保険も解体の対象であるといわれています。

 皆さんもご存知のように、貿易の「障壁」になるということで、大阪の特区構想の中で、金銭解決による「解雇の自由化」を画策している。まあ、パクリなんですけれども、厚労省の発言が、問題になっている。派遣労働者の「モノ扱い」の発言がありまして、塩崎が陳謝したというお粗末なことがあるが、それは本音である。恥ずかしい話だが、生協も7割くらい、委託労働者が配送していて、その委託労働者の賃金が物件費として計上されている。ほんとに恥ずかしい話なんですが、そういう現状があります。

 最後に話をまとめると、そういう実態の中で、2015年度の春闘は、安倍政府を倒し、TPPを阻止し、生協解体攻撃を阻止し、労働法制改悪を阻止し、委託労働者と連帯し賃金の格差をなくす場にしていきたいと思います。ともに頑張りましょう。