5・9 「なにがなんでも『日の丸・君が代』・・・? ストップ戦争と改憲への教育」集会 <大阪> 

5・9 「なにがなんでも『日の丸・君が代』…!? 

                 ストップ! 戦争と改憲への教育 集会」〈大阪〉


 「なにがなんでも『日の丸・君が代』…!? ストップ! 戦争と改憲への教育 5・9集会」が大阪で行なわれた。主催は、「『日の丸・君が代』強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク」である。

 会場のエルおおさか5階視聴覚室に闘う労働者が結集し、5月9日午後6時半より集会が開始される。

 山田肇氏(「グループZAZA」)が司会者となり開会宣言をおこなう。「2011年、橋下は『国旗・国歌』条例を作りました。2012年、立って歌えという『職務命令』が出されました」「現在まで60人が処分されています。今わかっているだけでも今年4人の不起立者がおり、2人がすでに処分され、残りの2人もまもなく処分されようとしています」「不起立の教員を支える集会としていきましょう」。

 重村達郎弁護士の「卒・入学式および人事委員会・裁判の状況報告」、松田幹雄氏、奥野泰孝氏、福山昌也氏からの「卒・入学式の闘い、状況、当該よりの発言」、処分を受け、人事委員会や裁判で闘っている「グループZAZA」から梅原聡氏、増田俊道氏、井前弘幸氏、吉田正弘氏の発言を受ける。

 「連帯発言」が、「子どもたちに渡すな! あぶない教科書 大阪の会」、「入れ墨+反『都構想』」、「『慰安婦』関西ネット」から行なわれ、その後、「許すな!『日の丸・君が代』強制 止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊 全国ネットワーク(準備会)」からの連帯メッセージが紹介された。

 『日の丸・君が代』強制反対の闘いから改憲と戦争教育との闘いへ」と題して黒田伊彦氏の講演が行なわれる。黒田氏は、「『国旗国歌(強制)条例』は教職員の起立斉唱という手段で子供達に愛国心を育てるという教育方法で、まさしく教育への政治権力への介入です。戒告処分者の合同提訴によってこれを突破していきましょう」「自衛隊に高校生をリクルートすることが行なわれている。2014年7月1日、政府は集団的自衛権行使容認の解釈改憲の閣議決定を行なった。そして18歳を対象に自衛隊の募集案内を送付した」「奨学金を返せない青年に『経済的徴兵制』をと前原金一経済同友会専務理事(住友生命)が提唱している」「陸自三佐が狭山高校の民間人校長になった。各校で防災宿泊訓練・職員体験学習として自衛隊入隊体験を行なっている(和泉校260名、布施工科校28名、天下茶屋中、新東淀川中等)」「国立大学に国旗国歌の要請を行ない、大学の自治の破壊、学問の自由への侵害を行なおうとしている。教員免許を国家資格にしようとしている。大学の教育内容が国家権力によって縛られようとしている。学問の自由、教授の自由が制限され、学生時代から型にはめられる」「安倍の積極的平和主義は積極的戦争主義、集団的自衛権は集団的他衛権、教育再生は教育解体の逆説の概念で『敗退』を『転進』といった戦時中の情報操作と同じである」「私達はこのような戦争国家への道を断ち切っていかなければなりません」。

 「行動提起」を大阪ネット事務局長の山田光一氏が行ない、「大阪ネットは、口元チェックを止めさせました。今度は教育長・中原を辞めさせている。大阪ネットがやったんです。司法の壁を乗り越えて闘って勝利してるんです。処分がまだの人は処分させない。処分された人は処分撤回を闘っていきましょう」との「集会決議」の後、集会は終了した。

                                 〈反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会〉