センターデモ・決起集会をうちぬき、メーデー上映集会
反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会
「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、5・1メーデーを、早朝のセンターデモと決起集会、午後1時からの上映集会として闘いぬいた。
午前4時40分、「釜ヶ崎労働者の会」の仲間は、真っ暗な中、釜ヶ崎のセンター周辺に結集する。青色ゼッケンを身につけ、ポールに赤旗をつけ準備にはいる。午後5時、シャッターが開くと同時にセンターに突入し、センター内でデモを開始する。赤旗がひるがえり、「ワッショイ!」の掛け声、笛の音がセンター内に響き渡り、労働者からの圧倒的な注目を浴びる。デモの後、すぐさま、決起集会が開始される。「アブレ(失業)と野垂れ死にを押しつけ、反革命戦争へと突き進む安倍極右政府を打ち倒そう!」「全世界の労働者の闘いに連帯しよう!」「本日のメーデーの闘いをやりぬこう!」と声高らかに宣言する。センターのど真ん中に陣取った仲間たちは、シュプレヒコールをセンター内に響き渡らせる。「釜ヶ崎労働者の会」のセンターデモと決起集会は、センター内で情宣をしていた他の釜ヶ崎の団体と比べ、圧倒的な存在感と絶大な注目を集め、大成功をかちとった。決起集会を終えた仲間たちは、すぐさまビラまきに移り、午後1時からのメーデー上映集会への呼びかけを行なっていった。
メーデー上映集会は、午後1時から西成区役所の裏にある西成区民センターで開催された。開始前から多くの仲間が結集してくる。集会のはじめに、連帯メッセージの紹介である。沖縄・首里日雇労働組合、福岡・築港日雇労働組合、東京・山谷日雇労働組合の連帯メッセージが読み上げられ大きな拍手が送られた。
次は、基調提起だ。「今、釜ヶ崎では、当事者の俺たち日雇い・野宿労働者を排除して『西成特区構想』による『センター縮小・移転』=釜ヶ崎解体攻撃がかけられている。『あいりん地域のまちづくり検討会議』の中で、次のような貴重な意見が出された。『このような、みんなが意見をいえる場を継続してほしい』『労働に関しての話しあいが不十分である』『労働者の意見を代表者が言えるのか、労働者の意見を聞くべき』『野宿者問題はどうなるのか』『センター建替え中、2階で寝てる方がどこで休んだらいいの?』『休憩する場がほしい』『駐車場も含めると労働福祉センターは規模拡大』『役所や職安が本来の仕事をしたら規模はもっと必要なのでは』『車(求人)のことを考えると大きい道路(新今宮駅側)に面していたほうがいい』。ところが、俺たちを排除し行政主導で今おこなっている『あいりん地域まちづくり会議』では、これらの貴重な意見が、ほとんど無視されている」「行政は、センターの耐震問題を責任も取らずに今まで放置してきた。あぶないからと言って、『センター縮小・移転』を強行しようとしている。白手帳をもっている日雇い労働者が減っていることを理由に、利用者は減っていると強弁し、センターを二分の一以下にし新今宮駅側を金儲けのための商業施設にしようとしている。アブレてダンボールをしいてセンターの3階で休んでいる非常に多くの労働者のことなど何も考えていない」「3月30日、大阪市・西成警察署による花園公園の行政代執行こそ『センター縮小・移転』の正体だ。野宿者の暴力的な排除は、差別であり、野宿しているなかまへの襲撃(死)につながる。野宿者の命がどうなっても関係ない殺人行政=大阪市を絶対に許してはならない。釜ヶ崎の主人公は、俺たちだ。俺たちの命と生活をないがしろにすることなど断じて許さず、『西成特区構想』による『センター縮小・移転』=釜ヶ崎解体攻撃を粉砕しよう!」。基調は、参加した仲間全体の拍手で確認される。
「フツーの仕事がしたい」「死んどるヒマはない―益永スミコ86歳」の上映後、最後に、「これからも『反戦・仕事よこせ』の闘いを団結して闘っていこう!」「釜ヶ崎解体攻撃を粉砕しよう!」と提起し、「団結ガンバロー」三唱で集会を締めくくった。