乾坤一擲

乾坤一擲(けんこんいってき) 

 

 参院選の「圧勝」をもって、安倍の本性が露わになってきた。「経済が最優先」と叫んでいた舌の根も乾かぬうちに、全国から動員した機動隊500人が沖縄労働者人民に襲い掛かり、高江でのヘリパッド建設を再開した。名護新基地建設をめぐっても、「埋立承認取消」に対する国の「是正指示」に知事・翁長が応じないのは「違法だ」として、福岡高裁那覇支部に「不作為の違法確認訴訟」を起こし、キャンプ・シュワブ内の陸上部分の工事を、「埋め立て工事とは関係ない」と強弁し、生コンプラントなどの「早期着工」を宣言した。▼核武装を狙った原発の再稼働攻撃も強まっている。高浜原発が大津地裁の「運転差し止め」の「仮処分決定」で停止し、川内原発も「川内原発の一時停止と点検」「原発に頼らない社会」を唱える知事・三反園の就任で先が見えない状況となっているが、安倍も、「原子力規制委員会」も、電力会社も、「稼働原発ゼロ」という事態を阻止すべく、伊方原発の再稼働を強行した。▼昨年9月に強行成立させた「安保法制関連法」にもとづく自衛隊の実戦軍化のための運用の変更についても、参院選までは封印していたが、選挙が終わった途端に南スーダンに派兵する青森の普通科連帯に「駆け付け警護」などの新たな任務を下命しようとしている。▼いよいよ、戦時国家体制形成の攻撃と正面から対決する労働者の隊列が求められる情勢に突入した。翼賛化を深める「連合」、全労連を突破して闘う全労交の一挙的な前進と拡大を成し遂げよう。(木村)