7・2伊方原発再稼働阻止現地闘争

 伊方原発正門ゲート前を制圧して再稼働阻止を闘う
 伊方原発正門ゲート前を制圧して再稼働阻止を闘う

7・2伊方原発再稼働阻止現地闘争

 

反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会

 

伊方原発ゲートへ進撃するデモを闘う

 

 7月2日、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、四国電力・伊方原発(愛媛県伊方町)3号機再稼働阻止現地闘争に起ち上がった。3月21日の現地闘争に続く闘いだ。

 午前8時、伊方原発直近の道の駅・「伊方きらら館」に「釜ヶ崎労働者の会」の仲間達が結集する。ただちに、ヘルメット、ゼッケンで身を固め、布陣する。デモ出発に先立って、現地闘争の基調提起だ。「四国電力は、今月7月26日に、伊方原発3号機の再稼働を強行しようとしている。現地闘争の大爆発で伊方原発3号機再稼働を実力で阻止しよう」「安倍政府が執拗に原発再稼働を推し進めようとしているのは、核武装が目的だからだ。原爆数千発分ものプルトニウムをため込んでいる日帝は、プルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を原子炉で燃やす『プルサーマル』計画を推進してきた。伊方原発3号機はMOX燃料を使う『プルサーマル』対応の原発だ。『プルサーマル』発電を許してはならない」「40年以上にわたって闘いぬいてきた地元反対派住民とかたく連帯し闘おう。原発労働者は、ストライキを闘い、原発再稼働阻止、原発廃止の闘いに起ち上がろう。原発再稼働阻止の現地闘争を闘う意義は、労働者人民の実力阻止闘争を組織化し、地元住民の闘いへの決起を組織化することにある。同時に、原発労働者みずからが再稼働阻止のストライキに決起することを呼びかけ、組織化することにある」。

 8時30分、伊方原発再稼働を阻止すべく、いよいよデモに出発だ。旗ザオを手に、「伊方原発再稼働を阻止するぞ」「日帝の核武装を阻止するぞ」「安倍極右政府を打倒するぞ」「改憲―核武装攻撃を粉砕するぞ」「地元反対派住民と連帯して闘うぞ」「原発労働者はストライキで闘おう」とシュプレヒコールを発し、伊方原発に向け進撃する。デモコースは、海が迫る切り立った地形の険しい山道だ。デモ隊は、山道を一気に下っていく。デモ隊の横を時折、作業員を乗せたマイクロバスが通り過ぎていく。

 

伊方原発3号機再稼働を現地実力闘争の大爆発で阻止しよう

 

 ゲートが目前に迫り、伊方原発が姿を見せる。再稼働阻止の意気高く、ゲートに向け進撃する。旗ザオを手にゲート前を制圧する。再稼働強行を狙う四国電力に怒りのシュプレヒコールを叩きつけ、デモを終了した。

 デモ終了後の集約提起で、7月26日とも目される伊方原発3号機再稼働の際には、再度現地闘争に起ち上がることを確認して、この日の闘いを終えた。

 四国電力は、7月26日にも、伊方原発(愛媛県伊方町)3号機の再稼働を強行しようとしている。6月1日、四国電力は、地元の伊方町に対し、伊方原発3号機の「重大事故対策工事」がほぼ完了したことを報告した。四国電力は、先月6月24日から伊方原発3号機にMOX燃料16体を含む核燃料157体の装填を開始し、27日に終了したと発表した。四国電力は、7月22日から最終的な起動試験を始め、異状などがなければ26日に原子炉を起動し、29日には発送電を開始するとしている。営業運転は8月25日からとしている。

 伊方原発3号機再稼働は、2013年7月の「原子力規制委員会」による「新規制基準」施行後の九州電力・川内原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力・高浜原発3、4号機(福井県)に続いて5基目だ。高浜原発3、4号機は、「プルサーマル」発電の原発だが、3月9日の大津地裁による運転差し止めの仮処分決定で現在運転を停止している。これを受けて関西電力は、6月17日、高浜原発3、4号機の核燃料計314体を8月上旬から順次取り出すと発表した。関西電力は、大津地裁の運転差し止め仮処分決定への執行停止を申し立てていたが、大津地裁がこれを却下したため、当面、高浜原発3、4号機再稼働のめどが立たないからとしている。伊方原発3号機が再稼働すれば、MOX燃料を使う「プルサーマル」発電の唯一の原発ということになる。原爆数千発分ものプルトニウムをため込む日帝が、このかん遮二無二推し進めているのが、プルトニウムを原子炉で燃やす「プルサーマル」だ。伊方原発3号機再稼働が執拗に狙われているのも「プルサーマル」発電だからだ。こんなことを許すわけにはいかない。伊方原発3号機再稼働を現地実力闘争の大爆発で実力阻止しよう。