「乾坤一擲」(けんこんいってき)

「乾坤一擲」(けんこんいってき) 

 

 「反米」をかかげるイランに対して、トランプが戦争突入の衝動を高めている。昨年5月、トランプは、米・英・仏・独・中・ロとイランが2015年7月に結んだ「核合意」から一方的に離脱し、イラン産原油の禁輸措置などの「経済制裁」を発動した。▼しかし、トランプの「米国第一主義」を警戒する仏・独などが「核合意」の維持に動き、「経済制裁」の効果は、目論見通りには上がっていない。業を煮やしたトランプは、これまでの経済的重圧をもっての屈服強要から、軍事的恫喝による屈服強要に舵を切り、それでもイランが屈服しなければ、対イラン反革命戦争の発動―「反米国家」・イランの転覆へと踏み込もうとしている。▼6月21日には、イランの「革命防衛隊」が米軍の無人偵察機を撃墜したことへの報復攻撃を、トランプが、許可し、イランのレーダー施設やミサイル発射施設などへの爆撃のために軍用機が離陸し、軍艦が攻撃位置に到着する中、実行の10分前に中止を命じたとトランプ自身が、ツイッターで明らかにしている。▼7月に入ると、米軍統合参謀本部議長が、「ホルムズ海峡での航行の安全の確保」を名目にして「有志連合」の結成を呼びかけた。イランの目と鼻の先に多国籍の軍隊を投入し、イランに対して戦争恫喝と挑発を仕掛け、何らかの軍事衝突が起きれば、そのままイランとの全面戦争に突入しようとしているのだ。▼安倍政府は、この「有志連合」に参加し、中東での軍事行動に踏み込もうと狙っているのは明らかだ。安倍が、中東労働者人民に銃口を向けることを「国益」と押し出し、対イラン反革命戦争に参戦することなぞ決して許してはならない。(木村)