12・5「関西生コン」に対する大阪第二次弾圧第七回公判闘争

12・5「関西生コン」に対する大阪第二次弾圧第七回公判闘争

 

11・14和歌山弾圧で不当逮捕され、奪還された執行委員・西山氏を先頭に公判闘争

 

 12月5日、午前10時から、大阪地裁で、「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関西地区生コン支部)」に対する大規模な弾圧の一環である「大阪第二次弾圧」の第七回公判闘争が闘いぬかれた。

 11月14日、和歌山県警は、「関西地区生コン支部」の副委員長・Y氏と執行委員・西山氏に対して、労組事務所にヤクザを差し向けた「和歌山県生コン協組」に対して2017年8月に抗議行動を闘ったことを「強要未遂」「威力業務妨害」とデッチ上げ、不当逮捕した。この「事件」では、7月に「関西地区生コン支部」の組合役員三人が逮捕されている。副委員長・Y氏は、当日、「事件」とされる現場にはいなかったにもかかわらず、組合員との共謀を理由に不当にも逮捕された。まさに「共謀罪」の適用に他ならない。また、執行委員・西山氏は、2月18日、滋賀県警組織犯罪対策課によって、建設現場でのコンプライアンス活動を、「強要」「恐喝未遂」とデッチ上げられて逮捕され、9月17日に保釈されたばかりだ。逮捕翌日の11月15日には、「Xバンドレーダー基地建設反対運動白バス事件」に関連する国賠訴訟が行われる予定であり、そこで証人として証言する予定であった。権力側は、その証言を阻止するために、このタイミングで不当逮捕したのだ。Y氏と西山氏は、12月4日に「処分保留」となり、奪還された。奪還された西山氏は、この日、武委員長、元副委員長・柳氏とともに、第七回公判闘争に起ち上がった。

 「大阪第二次弾圧」は、「関西地区生コン支部」が、2017年12月12日、13日に、「中央大阪生コン」と「宇部三菱大阪港サービスステーション(SS)」で闘ったストライキを、大阪府警が「威力業務妨害」とデッチ上げ、武委員長、柳(やなぎ)元副委員長、西山執行委員の三人を2018年11月21日に不当逮捕した弾圧だ。労働組合の当たり前の闘いであるストライキや、建設現場での安全確保や労働条件を守らせるためのコンプライアンス活動を違法とし、大量逮捕と長期勾留、多額の保釈金を強制して組織壊滅を狙う攻撃を粉砕するために、当日は、関西の多くの労働者が公判闘争に結集した。この日も「大阪生コン広域協組」は、100人以上の黒服集団を動員した。「『関西地区生コン支部』の裁判の傍聴に行かなければ、生コンの出荷を割り当てない」という「大阪生コン広域協組」を牛耳る「四人組」に狩り出された連中だ。支援の労働者たちは、この黒服集団と対峙して、傍聴券の獲得の段階から公判闘争を闘いぬいた。

 この日の公判は、第六回公判で証言した執行委員・西山氏に続き、「被告」とされている元副委員長・柳氏に対する被告人質問だ。

 

元副委員長・柳氏が、「大阪生コン広域協組」副理事長・地神のウソの証言を暴露

 

 柳氏は、1988年に「関西地区生コン支部」に加入し、今回の弾圧の舞台となった大阪市西成区津守にある「中央大阪生コン」の前身である「フェニックス藤原」という生コン会社の輸送部門である「株式会社フジウン」で働き、「関西地区生コン支部」の「フジウン分会」の組合員として闘い、1993年に「フジウン」が倒産し、これを継承した「近酸運輸」に転籍し、「関西地区生コン支部」の「近酸運輸津守分会」で闘ってきた。「フェニックス藤原」は倒産して「PNS生コン」となり、さらに「中央大阪生コン」に継承され、生コンの専属輸送を「近酸運輸」が引き継いできた。「近酸運輸」の岩永社長は、「関西地区生コン支部」の元組合員でもある。

 柳氏は、「ストライキ前日の12月11日までは、『中央大阪生コン』の生コンは100パーセント『近酸運輸』と『近酸運輸』が手配した輸送会社が運んでいた。12月12日のストライキ初日、『中央大阪生コン』が〝スト破り〟として、『近酸運輸』ではなく、『北神戸運輸』(『中央大阪生コン』の会長であり『大阪生コン広域協組』副理事長である地神が経営する運送会社)を手配したことに対して、組合員らが正当な組合活動として、仕事を求めて抗議に行なった。これを地神や警察は『威力業務妨害』だと主張している。実際は、抗議をするために、組合員が門の周辺に集まっていたが、『北神戸運輸』のミキサーの前に立ちふさがるなど、積極的に妨害するような行為はしていなかった」と証言した。

 さらに柳氏の証言で判明したのは、「中央大阪生コン」会長・地神は、前身の会社から「近酸運輸」の専属契約を引き継いだものの、「『近酸運輸』との専属輸送契約を引き継がない」と言い出し、柳氏も同席した会談で「専属輸送契約」を引き継ぐことを渋々認め、柳氏から「書面で契約を交わして欲しい」と要求されて、やっと契約書を交わすことを受け容れたという経過だ。地神は、生コン会社を引き継いだ直後から労働組合潰しに手を染めていたということだ。地神は、契約書の締結後も、「近酸運輸」が「関西地区生コン支部」とのつながりがあることを理由に、生コン輸送の際に、配車をしないなどの嫌がらせを続けている。

 柳氏の証言は、地神が行なった数々のウソを暴き、検察側の「事件」デッチ上げのストーリーを粉砕した。

 公判闘争終了後には、裁判所前の公園に当該や支援者が集まり、奪還された西山氏が公判の解説を行なった。武委員長の証言は、来年1月に予定されているという。

 結集した労働者は、年を超える闘いとなる弾圧粉砕の闘いを、さらに強めていくことを確認し、当日の闘いを終えていった。

                      〈反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会〉