9・25「関西生コン」に対する大阪第二次弾圧第四回公判闘争 労働組合つぶしの大弾圧を許さない座り込み集会

大阪地裁前を闘う労働者が制圧し、公判闘争に決起した(9月25日、大阪)
大阪地裁前を闘う労働者が制圧し、公判闘争に決起した(9月25日、大阪)

9・25 「関西生コン」に対する大阪第二次弾圧第四回公判闘争

「労働組合つぶしの大弾圧を許さない座り込み集会」

 

民主労総も結集し、大阪地裁前の公園で座り込み集会を開始

 

 9月25日、午前8時半から、大阪地裁一帯を闘う労働組合が制圧して、「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関西地区生コン支部)」に対する大規模な弾圧の一環である「大阪第二次弾圧」の第四回公判闘争が闘いぬかれた。

 この日の闘いには、韓国の「民主労総全北本部」の労働者7人も結集し、裁判の傍聴闘争、裁判所前での座り込み集会を最後まで共に闘いぬいた。午前8時半に開始された「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会(反弾圧実行委員会)」が主催する西天満若松浜公園での座り込みのスタート集会では、司会が、9月4日に京都府警が「恐喝」をデッチ上げ、武委員長への6回目、湯川副委員長への7回目の不当逮捕を強行したことを報告し、「大阪生コン広域協組」が動員した黒服集団が傍聴席を制圧することを許さず、ストライキを「威力業務妨害」とデッチ上げた弾圧を粉砕するために、法廷での闘いと裁判所前での抗議の座り込み集会をやりぬこうと呼びかける。続いて「反弾圧実行委員会」を代表してマイクを取った全港湾大阪支部の労働者が、「関西地区生コン支部」の執行委員・西山氏が保釈で出てきたが、「組合事務所に行くな」「組合活動をするな」といった不当な保釈条件が付けられ、実質的な軟禁状態が続いていることを弾劾した。さらに、11月16日に西梅田公園で開催される反弾圧の全国集会の成功を共にかちとろうと呼びかけた。当該組合として発言に起った「関西地区生コン支部」の武洋一書記長は、「まだ勾留されている組合員が、5人いる。武委員長、湯川副委員長の勾留は、一年を超えている。しかし、2005年の弾圧は一年半続いた。それでもわれわれは闘いぬいてきた。『大阪生コン広域協組』に対する反撃の闘いも検討している」と闘う決意を明らかにした。

 

黒服集団と対峙し、傍聴席を制圧する闘いに起つ

 

 午前9時になると、集会参加者は全員、大阪地裁の正門前に移動し、大阪地裁に対してシュプレヒコールをあげる。「大阪府警は、不当弾圧をやめろ!」「組合つぶしの弾圧を許さないぞ!」「仲間を早期に奪還するぞ!」。9時15分、結集した労働者は、傍聴券抽選に並ぶ。「関西地区生コン支部」への弾圧の先頭に起つ「大阪生コン広域協組」は、当日も100人以上の黒服集団を動員しているが、座り込み参加者は、それを圧倒する結集を示した。午前10時からの公判闘争と座り込み集会に分かれて闘いが開始される。

 午前中の座り込み集会では、滋賀、京都、東海、兵庫の労働組合や、福井で反原発を闘う団体、大阪で名護新基地建設阻止を闘う団体が次々と発言に起つ。「民主労総全北本部」の労働者も通訳を通して「『関西地区生コン支部』への弾圧は、韓国でも見られない酷い弾圧だ。国際連帯で打ち砕こう」と訴え、踊りで参加者を激励した。

 午後からの集会では、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」と共に結集した「全国寄せ場交流会」の労働者が、発言に起ち、「改憲攻撃と一体の労働組合つぶしの攻撃を粉砕するために、釜ヶ崎から公判闘争、大阪府警前の抗議行動に結集している。『関西地区生コン支部』がめざす産別労働運動は、われわれのように建設現場で何重もの下請け構造で働く日雇い労働者にとっても重要な課題だ。共に勝利まで闘います」と決意を明らかにした。

 

「わからない」を連発し、証言拒否する検察側証人を追及

 

 今回の公判では、検察側証人として、「中央大阪生コン」の代表取締役社長である延山と「宇部三菱大阪支店」の営業グループリーダー・統括部長が検察側証人として出てきた。「中央大阪生コン」の会長は、「大阪生コン広域協組」の副理事長・地神だ。地神は、「関西地区生コン支部」に対してレイシストと一体となった敵対行動の先頭に立っている輩だ。出廷した社長の延山は、社長でありながら、工場の中で誰が輸送の依頼をしているかなど、社内の誰がどんな業務をしているかさえ把握できていない。傍聴席からは「何のために証人で来たんだ」という声が出るありさまだ。

 「宇部三菱」の統括部長は、平均販売単価について弁護人がどれくらいが利益なのかと尋問すると、「企業秘密があるため証言できません」と答え、裁判官が、「証人として答える義務がある」と告げて、やっと証言する始末だ。

 公判終了後の集約集会で、武洋一書記長は、「『中央大阪生コン』の証人は、『わからない』『知らない』の一点張りで、何のために出てきたのかわからない証人であった。『宇部三菱』の証人は、いろいろ損害があったと証言したが、損害というのは売り上げの金額をそのまま損害と言っていた。それを弁護人が厳しく追及。いい加減な損害額の計算をしていた」と検察側証人のデタラメさを弾劾した。終日の闘いを貫徹した労働者は、新たな弾圧を許さず弾圧粉砕をかちとるために闘いぬくことを決意し、当日の行動を終えていった。